インタビュー

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子どもからお年寄りまでの健康を支えられる、地域のかかりつけの医師を目指します

医療を行う上で大切にしていることは、子ども・大人問わずに気持ちを汲み取ることです。ですから、患者さんの気持ちを考えてやさしく接します。また、院内はバリアフリー対応のため、足を運びやすくなっています。

医師を目指したきっかけと小児科の道を選んだ理由を教えてください。

父が開業医であった影響が大きいですかね。学校を終えて自宅に帰るときに、医院の待合室を通るので、よく患者さんから声をかけられたことを覚えています。両親から進路を口出しされることはありませんでしたが、近所の方からの期待もあっておのずと医師の道に進んでいました。

また、小児科を選んだのは、同じ大学の1学年上に父の知り合いの息子さんがいて、その方が小児科へ進んだために、私もこの道に導かれました。今考えると、小児科は子どもの細かい症状まで診るので内科診療にも役に立ち良かったと思います。

初診の方への診療で心がけていることはなんですか?

まず、来院経緯を知ることですね。患者さんは「気になることがあって検査を受けたいのか、辛い症状があるから治療して欲しいのか」とそれぞれ異なります。そのため心がけているのは、YES・NOで答えられる質問ではなく、自らお話しするような質問をなげかけることですね。そうすることで患者さんの想いを汲み取り、それぞれの患者さんに適した対応をしたいと考えています。

病院が苦手なお子さんのために、なにか行っている工夫はありますか?

大人と同じで子どもも警戒心を解き、「この人なら大丈夫だ」と思ってもらえることが大切ですね。ですので、いつもにこにこ笑顔で接し、のどを診たり注射をしたりして頑張ったときにほめるようにしています。信頼関係ができてくると、自分から口をアッーと開けてくれるお子さんもいますね。

よく泣いているお子さんに対して、責めたり怒ったりする親御さんがいますが、子どもが泣くことは元気である証拠です。しかし中には敏感なお子さんもいます。日頃からよく泣くのであれば、なにか理由があるかもしれませんので、親御さんと一緒に考えていけたらと思います。

院内のバリアフリーについて教えてください。

平成21年に改装したと同時にバリアフリーに設計しました。たとえば、入口を自動ドアにしたり、院内を段差のない空間にしたりと車椅子やベビーカーのまま入っていただけるようにしました。また土足可能なため、靴を履き替えずに入ることができます。

患者さんへメッセージをお願いいたします。

医師を長くやっているとつくづく思うのですが、本当に患者さんから教えられることが多いですね。まずはどんな症状でも構わないので、ご相談にきていただきたいです。そこから一緒に考えていきましょう。とくに小児科は子育ての悩みもつきものですので、親御さんと一緒に考えていけたらと思います。